2017年 04月 11日 ( 2 )

輸入濃縮果汁を原料とした国内製造ワインについて

本当にこれは大事なことなのです。

輸入果汁=悪みたいな考えは、
早く捨てて欲しい。

...

色んな経緯があって今のマーケットや産業構造が出来上がっているのです。それを今だけを切り取ってみて、善悪をいうのは間違っている。日本のワイン産業の灯を保てたのは本当に色んな困難を乗り換えてきた既存ワイナリーの努力があったからなのです。

大事なことは、使っているなら使っているでお客さんが、しっかり自分が何を飲んでるか認識できれば良いのです。

国内の原料なのか海外の原料なのかは、善悪の問題ではなく、また、美味しい、美味しくないの問題でもなく、単純にそのワイナリーの「スタイル」なだけなのです。

国内産ワインは、みなさんが輸入ワインを飲む感覚と日本ワインを飲む感覚のちょうど間みたいな感じで飲んで頂ければ良いだけです。そして、その中にはコスパが高く、レベルの高いものがたくさんあることに驚かれると思います。

フジマル醸造所では、海外原料は使いません。それは私たちはワイン造りは農業の延長線上と捉えているからです。自分たちの畑と顔見知りの契約農家さんたちの畑から生まれるブドウでできる限りの努力をして、私たちが思う美味しいワインを造りたいからです。これもまた単純に「スタイル」なのです。

ワインショップ FUJIMARUが目指す理想のマーケットは、偏見や固定概念に囚われない自由で平等なマーケットです。

ナチュールなのか否か、日本の原料なのか否か?ではなく、お客さんが自分の身体に入れるものに関心を持ち、本当に選びたいものを選べる環境になることが大事なことだと思います。

もちろん個人的にはナチュールが好きです(笑)

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輸入濃縮果汁を原料とした国内製造ワイン…
(最近アップしたものです)

来年の新しい表示ルールの施行とともに、何だかカタキみたいな解釈をするよう誤解しておられる方々も居るでしょうが、このカテゴリーのワインを開発するに至った発生経緯というものは、今も恒常的にワイン用原料ブドウの不足する日本国内の状況に起因することを、この場...を借りて知っていただきたいのです。

また、これら輸入濃縮果汁使用ワインが開発された当時は、輸入ワインの間税が今より遥かに高いもので、かつブドウ濃縮果汁の輸入数量は農水省が制限しており、山梨県の生産者は国を動かし、特例として大倉省(現 財務省)の管轄下でワイン原料として輸入し苦労がいっぱいだったようです。

そんな時代でしたから、輸入ワインを原料にしていたら対米輸出用のBBQ醤油(今でゎお馴染みの焼肉のタレのルーツ)をつくるうえで採算合わないってんで生まれたワイナリーが、今ゃ大手のマンズワイナリーさん(キッコーマン)なんです。

いま、国内産ブドウ100%から造られる日本ワインが脚光をあび、ブドウ原料が不足して、一部のエリアでは生食用どころか、ジュースなど原料用としても相応しくない品質のブドウまでをも、新規ワイン生産者がワイン用原料として高額な取引価格で買わざるを得ない原料ブドウの需給状態がみられます。

また原料ブドウ圃場面積を増やしたくても健全なブドウ苗が国レベルで足らなく、耐性のある台木を介さない自根で植える最も損害リスクを孕むのも散見され、まさに狂った状況を呈しています。

更には、輸入ワインの関税撤廃も日に日に進んで、地球規模にもおよぶバランスも大きく変わってきています。

未だにワイン用原料ブドウが足りていない中での内製化ワイン=日本ワインが弾ける状況!

そして輸入濃縮果汁や輸入ワインを使用した国内製造ワインへの偏見…

来年のルール施行を前にして、これら日本ワインと表示しない国内製造ワインが開発された背景を知ることは、これからの日本ワインが直面する現実の諸問題を共有できるものと推察します。

m(_ _)m

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(高畠ワイナリー 川邉 久之様 Facebook 引用)


by wine-fujimaru | 2017-04-11 15:40 | 藤丸智史が思うこと | Comments(0)

天才シェフの絶対温度 ~「HAJIME」米田肇の物語~(幻冬舎)

これほどまでに悩み苦しむ人を私は他に知らない。

僕のような人間なら、まっすぐにしか見えない普通の道が、彼にはとても複雑で難解に見えるのだと思います。そして、それは僕らには一見意味のないものに感じるのですが、同じ場所に辿り着いた時、回り道に見えた全ての行程がとてつもなく大きな差を生み出すことに気付かされるのです。

...

彼の最初の本が出版された時、こんなに一生懸命生きている人間に、神様はこれほどまでに残酷な仕打ちををするのか?と涙しました。人のことであんなにも心をかきむしられるような想いをしたのは初めてだったかもしれません。

ただ、今となっては、その複雑で難解だった道のりが、彼が大きくなるのに必要だったのでしょうね。

一冊の本を出版するにも、これだけの茨の道を進んでしまうのが、米田肇なんだと思います。

人間としても料理人としても、
最も尊敬しています。




by wine-fujimaru | 2017-04-11 12:40 | 藤丸智史が思うこと | Comments(0)


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