2017年 01月 29日 ( 4 )

向井のシャンパーニュ弾丸ツアー④ ~Francis Boulard(フランシス ブラール)編~

到着3日目、だいぶと体内時計もフランスよりになってきましたが、、、

ほんとに寒い!!!!!
こればっかりはまだ慣れません。。
ホテルの前の河も凍ってるし。。

それでは、3件目のワイナリーへ!


ランスの中心部より北北西へおよそ15km(車で約20~30分)ほど上がるとラ・プティ・モンターニュ・ド・ランスとよばれるフランシスのワイナリーへ到着します。

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シャンパーニュ最北の生産者(ということはフランス最北の生産者になるんですが、厳密にはさらに10km北上したところに地元消費する名もない生産者がいるそう)で、ワイナリー近くの1.5ヘクタール以外にもヴァレ・ド・ラ・マルヌに1ヘクタール、ランスの東にも1ヘクタールを所有するレコルタン マニピュラン。

「畑と畑の行き来がほんとに大変なんだ」と仰るのは当主のフランシス。無口で真面目そうなお爺ちゃんぽいなぁ、、という第一印象でしたが実は冗談好きのお茶目。(実は先日、ワイナリーが火事になり一部の樽が焼け焦げてしまったのですが、FaceBookで「イェーイ、新聞にのったぜ~(笑)」なんて言ってたそう)

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そんなフランシスにワイナリーから車で10分ほどのところにある畑へ案内して頂きました。

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シャルドネやピノ・ノワールが植えられており2001年からテスト的にビオディナミをスタート。3ヘクタールほどの小規模な家族経営の生産者にとってはリスクが大きく、兄弟や親戚には強く反対されたそう。
またそういった方向性の違いから2009年に兄弟とワイナリーを分割。
「畑、葡萄、自然そのものに対し敬意を払う事がビオディナミであり、結果この最北で極寒の地でも酒質の強いワインを造る事ができるんだ」とフランシスは言います。(実際、葡萄の量をt(トン)では表すのを嫌い、必ずk(キロ)で表現。「t(トン)はじゃがいもなんかを量る時に使うんだよ、葡萄に失礼だろ?って」(^^;)

また砂質表土の為、この最北の地でもシャルドネがしっかりと熟し、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの畑よりも収穫が早く、シャンパーニュの中でもかなり早く収穫する方なんだとか。

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(地上スレスレのシャルドネの木。
ある程度の雑草も必要だが、放っておくと必要以上に栄養分を捕られ、
葡萄がとても低い位置になるので雑草に隠れて病気にならないように5月頃には刈り込む。)


「そんなによく熟すんなら山も近いし動物の被害も大きいんじゃない?」との問いかけに、

「全くないよ、猪は出るけど葡萄は食べないし、鳥なんかこの辺ではもう30年も見てないよ」
(いやいや、今飛んでるの見ましたよw)


そんな冗談を言いながらワイナリーへ戻りテイスティング。

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全て樽発酵、樽熟成。シャンパーニュの樽やボルドーのものなど多種に渡ります。SO2はプレス時にわずか20mgのみ!しかもボトリング時には一切使わないとの事!SO2の使用を最小限に抑える為、全てにマロラクティック発酵を行っています。

ヴァレド・ラ・マルヌの葡萄を使用したピノムニエ主体のスタンダードキュヴェ『レ・ミュルジェ ブリュット ナチュール』はムニエからの芯と力強さがありますが、ストレスなくのどを通っていきます。ちゃんと味わったのは始めてかも。同じミュルジェのムニエ100%のブランド・ノワールはより骨格がしっかりとしたもののに。

そして圧巻だったのは畑も見せて頂いた『Les Rachais 2010 Blanc de Blancs』。最北の地で収穫されたとは思えないほどの凝縮感と熟れた味わい。しっかりとした厚みと余韻。。

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彼曰く「2010はグレートヴィンテージ。08よりも随分よく仕上がってるよ」との事。

入荷後の動き、非常に楽しみです。。。

では次のワイナリーへOn y va♪


by wine-fujimaru | 2017-01-29 20:20 | 海外ワイナリー | Comments(0)

向井のシャンパーニュ弾丸ツアー③ ~Hure Freres (ユレ フレール)編~

エペルネから北東に20kmほど、車で約30分ほど移動するとモンターニュ・ド・ランスのリュード村へ到着。そして少し坂をあがった所にある、細い住宅地の一角にあるユレ フレール。

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可愛いワイナリーの入り口と現当主のフランソワの笑顔に迎えられ、寒さも和らぎます♪

昨年の10月に来日された時、大阪のショップで弊社のワインをテイスティングした事もしっかりと覚えていました
(大阪のスケジュールが一番ハードだったよ、と苦笑いのフランソワw)

現在モンターニュ・ド・ランスで10ヘクタールを所有し、シャルドネ20%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%が植えられています。北向きの畑が葡萄にフレッシュさ豊富な酸を与えてくれます。また、区画を47に分けそれぞれに収穫を行います。畑作業第一主義者というのが、その佇まいや話のトーンでしっかり伝わってきます(^^)

そして早速地下の貯蔵庫へ案内して頂き、5月に瓶詰め予定の一次発酵を終えた果汁のテイスティング。

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ピノムニエ、ピノ・ノワール共に4月までバトナージュする事なく熟成。そうする事でストレスなくピュアな果実味が保たれる、とフランソワはいいます。ただ、今年は寒さも厳しく中々開いてくれないのでアッサンブラージュは3月頃になりそうとの事。
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そしてリザーヴワインは1982年よりソレラで熟成されたものへと継ぎ足されていきます。
現在4500Lのフードル樽2つでソレラを行っていますが、10年前まではステンレスで行っていたそう。「何故フードルに変えたの?」との問いに、少し照れた表情で「実は30歳の誕生日の記念に買ってもらったんだ」とか(笑)



そしてゲストルームに戻り、現行キュヴェをテイスティング。
まずはソレラのリザーヴを30%ほどアッサンブラージュした名刺代わりのキュヴェ『インヴィタシオン』。デゴルジュ前に36ヶ月の熟成。すでに日本でも人気ですが、安定した味わいでどのシチュエーションでも合いそうだなと改めて実感。

またモンターニュ・ド・ランスのシャルドネ100%で造られた2011『イナタンデュ』。長期熟成可能な区画の葡萄を使い、60ヶ月の瓶内熟成から熟成感も感じとれますが、フレッシュさと酸も豊富でその名の通りランスのシャルドネでも“予想外"な結果である事が楽しめます。

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そして、『2008ミレジム』、ソレラのリザーヴワイン100%を使った『メモワール』、生産量も少ないピノムニエ100%の『2012キャトル エレマン』など一通りテイスティングさせて頂いた後

「遥々日本からプロ達が来たんだから面白い事をしよう!」と何やら企むフランソワ。皆を外に連れ出し「デゴルジュマンするから当ててみて」
と奥から訳ありそうなワインを2本持ってきて立て続けにポン!ポン!

フランソワ「さぁヴィンテージあててごらん。あ、ヒントは99、00、02ね」

ヒントがヒントではないような問題でしたが、全員外しました(笑)
そして2本目も95年ヴィンテージのものと、どちらも未発売のテストテイスティング用。

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「どちらも在庫がなく販売用ではないんだけど、感じて欲しかったのはユレフレールのワイン、ランスでの最良の葡萄は長期熟成に向いているということなんだ」と。

畑で良い仕事をする事、とにかく良い葡萄を育てる事が何よりも大事だと考える彼。
「ビオディナミでの管理は賛成。ただ今はその時間と人手がなく、実践することでネガティヴなワインに仕上がってしまう。ただ将来的にはビオディナミにするつもりだよ」と。

「質」に拘るその姿勢に今後も追いかけていきたい生産者です(^^)



by wine-fujimaru | 2017-01-29 19:52 | 海外ワイナリー | Comments(0)

向井のシャンパーニュ弾丸ツアー② ~GOSSE(ゴッセ)編~

ランスの街から南へ約30km(車で30~40分)、緩やかで広大な葡萄畑(丘)を抜けブルーノパイヤール、ゴビヤールといったワイナリーを通り過ぎするとエペルネへ到着します。そして少し高台を上がり建物が並ぶ中にワイナリーを構えています。

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シャンパーニュの中でも1584年創設という最も古い歴史を持つメゾン。家族経営だからこそ400年以上も続けてこれたのだと仰るのは、今回ご案内してくださったマーケティングのカリナさん。

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(左:三代目当主のマネキン、右:マーケティング担当のカリナさん)

コアントロー家に経営を引き継いだ現在も伝統を守り、120~200件程の栽培家から葡萄を購入しています。栽培家にはもちろんゴッセのイメージが伝えられてますが、葡萄の個性また彼ら自身の個性を大事にしています。
その為、収穫された葡萄は栽培家達によってプレスされワイナリーには全て果汁のみ届けられます。また、房ごと運ぶと葡萄が傷んでしまうという理由からもワイナリーでは一切プレスしないとの事。

次に彼女に案内されたのは貯蔵タンクが並ぶ地下室へ。栽培家ごとに分けられたステンレスタンクがところ狭しと並んでおり、リザーヴワインのタンクも合わせると300以上でしょうか。

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そして立ち並ぶタンクを眺めていると現醸造責任者のオディロン氏登場。
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ゴッセでは全てをノンマロラクティック発酵するため、またバクテリア繁殖を防ぐため全てをステンレスで発酵、熟成するとの事。そしてこの多くの栽培家から購入した果汁とリザーヴワインがゴッセのもつ複雑さに繋がるんだよ、と。


そして「今回特別に面白い事をやろう」という彼に着いていくと、そこには瓶詰めされた20本ほどのボトルと測量器が。。
そうです!なんと、アッサンブラージュを目の前で行って頂けるという♪

「時間があれば皆にもやってもらいたかったけどね。ただここには20本ほどしか準備してないが普段はもっともっとたくさんの中から選んでいくから」と仰るオディロン氏。気が遠くなりますね。。。
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アッサンブラージュ前のものを私達も1つ1つテイスティングし、それぞれの収穫された場所や特長などを説明いただく。そしておもむろに氏のアッサンブラージュが始ると、皆一斉に引き込まれます。そして一旦手を止め、一度皆でアッサンブラージュしたものをテイスティング。この段階でも十分おいしく変化してるのですが、「ちょっとフィニッシュが弱いなぁ」と氏が1本選び新たに注ぎ足すと激変!
皆、おぉっ!とその変化に驚きを隠せません。

「ここで全てのキュヴェのストラクチャーや全体の構成を決めるんだけど、あくまでも二次発酵後、瓶熟後の姿を見据えての決定だからね」と微笑んでましたが、収穫の時期同様、いやそれ以上に大変な作業であり寝ない日も続くとか。。

「1月後半~3月はずっとそんな感じね、生産者によっては4月までやってるわよ」とカリナさんも微笑む(^^;

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そして最後に案内してくださったのは瓶詰めされたものがゆっくりと眠る地下20mほどの深さのカーヴ。Ay村のカーヴと合わせるとおよそ600万本!(一般的な生産者の3倍ほど)ほどが眠っているという。。

チョーク質で適度に保湿され、振動がなく静かで、光りが遮られた(ワインへの影響が弱いナトリウム光が所々にあります)この場所だからこそストレスなくゆっくりと熟成していくんですね。まさしく教科書通りな環境(表現)ですが、ワインを扱うものとしてとて原点だな、と再認識したのでした。

ではでは次のワイナリーへOn y va ♪

by wine-fujimaru | 2017-01-29 19:18 | 海外ワイナリー | Comments(0)

向井のシャンパーニュ弾丸ツアー① ~1日目~

みなさんこんにちは!
寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、久々に海外ワイナリー訪問記がブログに登場です!

1月22日より、超極寒の地、シャンパーニュに訪問した弊社スタッフ向井の、ライブ感あふれる生の情報をご紹介したいと思います。

まずは、シャンパーニュ1日目の様子より・・・

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パリ=シャルル・ド・ゴール空港に到着し、パリから東へ約150km(車で約1時間半)移動し、ランスに到着。

お世話になるホテルに入ると、ところどころにシャンパーニュ色が♪

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ホテルを出てまるで映画のワンシーンに出てきそうなランスの住宅街を抜け、10分ほど歩いたところにビストロやBARが点々と建ち並ぶ街があり、老若男女がそれぞれ食事やワインを楽しむ姿。

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そして今日のディナーは地元の方にも愛される老舗のBrasserie Restaurant Floへ。

また一品一品が結構なボリュームで、初日からかなり胃が鍛えられました(^^;

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そして〆はレストラン近くのホテルのBARへ。少しモダンな雰囲気の中でビルカール サルモンのロゼ マグナムを。

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皆さんの長旅の疲れ&日頃の疲れを癒すにはもってこいのシャンパーニュでした♪


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さてさて次回は最初の訪問ワイナリー、GOSSE(ゴッセ)編です!
どうぞお楽しみに!


by wine-fujimaru | 2017-01-29 18:52 | 海外ワイナリー | Comments(0)


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