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新しいプロジェクト①

代表の藤丸です。
FBでは先行してアップしてたのですが
ある程度まとまってきたのでこちらでも公開していきます。

FBからの抜粋なので少し時差があることをお許しください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(以下、4月5日の記事から転載)

例の新しい展開の件、どこから書きだせばいいのか、
もうすっかり判らなくなっています(笑)

いろんな憶測が憶測を呼び、不思議なイメージが広がっていて、
行く先々で色んな意見を頂きました。ありがとうございます。

が、私はまだ何も発表してませんから!!




っていうことで、色々書き出す前に、たまには?少しだけ?心の声(叫び!?)を。
私に会ったことない方は読まない方がいいかも。たぶん、退屈です(笑)


ワイン造りはブドウ造りです。

ワイナリーで働く人の多くは一年のほとんどをワイナリーの外で過ごします。ただ、私はまだワイン造り、ブドウ造りに全部の時間を使っている訳ではありません。半分ぐらいはショップや代表としての仕事に時間を費やしています。

なぜなら、今、私がワイン造りをすることができているのは、支えてくれているお客様、インポーターさん、そして、スタッフ、友人がいるからです。でも、それは最初からワイナリーとして支えてくれたのではなく、ワインショップとして応援してくれていたのです。その支えがあって、私はワイン造りの道へ進むことができているのです。

そして、私の会社は創業してまだ10年にもなっていません。まだヨチヨチ歩きの会社で、いろんな方の善意で生かされている会社です。この状態で私はワイン造りがしたいから!と完全にそちらへ舵を切るというのは私には無責任すぎてできません。

また、私を信じて付いてきてくれているスタッフにまだ何もしてあげれてないのに、自分だけ好きなことをするわけにはいきません。ちゃんとレールを引くため、ちゃんと自分たちで考えるようになるまでは私がショップの仕事から抜けることはありえないのです。

創業時からのお客様、インポーターさんが、『藤丸、そろそろ抜けてもいいんじゃない?』と言われるまでは僕の仕事はワインショップです。私がこの9年間、ある程度の会社の規模を目指していたのは、スタッフのため、お客様のための仕組みを作り上げるためです。

要は代表としての責務がまだまだ残っている今、ブドウ、ワイン造りだけにシフトすることなんて絶対にできないのです。

なので、睡眠を削り、プライベートを削り、友人と飲む時間すら激減させて(これでも減ってるんです(笑))、何とか時間を捻出してきました。FBやツイッターで友人が楽しそうに集まっている姿を見ると何とも言えない気持ちになることもあります。

でも、わらじを沢山はくということは、こういうことなんだとグッ抑え込んできました。実はブドウ造りをスタートした年に息子が産まれているのですが、0歳から2歳ぐらいまでの息子の記憶が私にはほとんどありません。本当にダメ人間だと思いますが、それぐらい激しい毎日でした。それこそよく高熱をだしてぶっ倒れていました。ただ、ぶっ倒れても這って仕事には行きましたが。

私は普段から泣き言はいいません。『僕、頑張ってるからワイン買ってよ!』とかも言いません。だって、頑張るのは当たり前だし。そんな風にありがたがって飲んでもらうのは嫌だ。

あと数分で倒れるんじゃないか?と思っても涼しい顔をしてきました。だって、そんなのダサいし。あ、でも、体調悪すぎて師匠の周年を手伝っているときにお客さんから『そんな病人顔でカウンターに立つな、帰れっ』て怒られたりしましたね。。。超反省しました。。。

そして、一度、(正確には2度なのですが)とあるイベントの片づけ後、駐車場で意識を失ったことがありました。その後、なかなか体調も戻らずスタッフに初めて『時間をください』とお願いしました。そのスタッフから頂いた『時間』の中で生まれたのが、島之内フジマル醸造所でした。決して私の力では生まれなかったワイナリーです。

私たちのワイナリーは規模は小さいですが、スタッフみんなでワイン造りをしています。作業するのは私と佐々木の2人しかいませんが、ショップやレストランの仕事も含めたものが私たちのワイン造りです。どれも切っても切れない大事な『ワイン造り』の一部なんです。いろんな仕事をしているように見えてすべてが繋がっていて同じ仕事のように私には見えているのです。

ナチュールな生産者が自然界の色んな事象を自分のワイン造りに取り込んで活かすように、私は栽培から醸造、貯蔵、流通から卸売、小売り、消費、そして、教育や発信までを取り込んでいるのです。これは理解してもらいにくい感覚だと思います。だって、他にやっている人はいないのですから、私にしか見えていない視界だと思います。なので否定は受け付けません(笑)自分の頭の中ではとっても自然でとっても心地よい感覚なんですけどね。

そうこうしている間にスタッフも成長し、グッと時間的には楽になりました。私自身も農業を始めて6年目、体も順応してきたんだと思います。なぜか腹は出ましたが(ビールのせい!?)比例するように畑の面積も増え、今は2ha弱ぐらいを管理するようになりました。

そして、昨年は念願の東京での拠点もでき、関東の業務用のお客様にも本当に少しずつですが関西と同じサービスを提供できるようになってきました。ショップ&ダイナーとして食も含めた情報発信をする浅草橋店に続き、郊外型のくずは店、デリやパン、コーヒーとともにワインを提供する天満橋店と新しいチャレンジをしてきました。一年に3店舗、というより、一年に3業態。私たちのような小さな会社にとってはかなりハードな仕事でしたが、新しく加わってくれた仲間が大活躍してくれました。

そして、そろそろ自分のことに時間をつかえるかな?と思いだした昨年末です。季節外れの台風がやってきたんです。

『藤丸さん、ワイン造りたいんだす。』

と、ひと回りも上の変な関西弁を話すイカツイおじさんが真顔で言うんです。しかも、そのおじさんは、ワイン造りの経験どころかワイナリーを見たこともないんです。だって、それって調理場に入ったこともないのに、レストランやりたいって言ってるのと同じですよ。。。でもね、この人が冗談を言わないことも知ってるし、私がどういう人間かもわかってて言ってるわけです。

そして、彼のレストラングループの代表のご実家は山形のブドウ農家で、どんどん畑が減っていてどうにかしたい、と。

人生なんて自分で決めるもんじゃないと思います。一生懸命生きていれば、勝手に決まっていくもんだと思っています。また、次回にしますが、ワインショップの時もアーバンワイナリーを造った時も最初からそうしようと思ったわけじゃなくそれしか選択肢がなかったんです。

このおじさんが知り合って何年とか、有名か無名か、とか、そんなことはどうでもよかった。そもそも、そんなことを気にして商売していたら今のフジマルはない。だって、私のソムリエ時代なんて超無名(笑)肩書き、キャリアなんてどうでもいい。

ただただ、このおじさんは真剣なのだ。

そして、真剣なだけではなく、この苦労人が散々考えぬいた上で、私のところに来たのだ。

それほど返事に時間はかかりませんでした。

『全力でお手伝いさせてください。』

(たぶん)続く。。。

画像は雪かきしてバテてるおじさん。

P.S.おじさん呼ばわりしてすいません(笑)

新しいプロジェクト①_f0097199_15564165.jpg

by wine-fujimaru | 2015-06-02 15:55 | @清澄白河 フジマル醸造所


【2018年4月現在・移転準備中です】大阪・日本橋のワイン屋の日常


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